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ライト様式

「私たちがオーガニックアーキテクチャーと呼んでいるものは、単に審美的であったり、流行しているものではなく、芸術、宗教、科学が一体化した人間生活を新しく統合するという壮大な考え方に根ざした現実の運動である。形態と機能が一体化するようなもの、つまりオーガニックアーキテクチャーとは民主主義を実現す建築である。」(フランクロイドライト1953年)

ライト様式01

1909年に完成したロビー邸はプレイリースタイルの代表的作品として知られる。高さを抑え水平ラインを強調した佇まいが特徴。

コンテンポラリー様式

 第二次世界大戦後、世界的に、モダニズム建築が機能主義(ファンクショナリズム)と一体となって広がっていきました。しかし、米国ではFHA(連邦住宅庁)の債務保証を得るために、住宅デザインとしてはクラシックであることが基本条件とされていました。

 その結果、住宅デザインは、住宅地の郊外開発(アーバニズム)と一体となって、車庫付き住宅をクラシックデザインとしてつくる例が大多数を占めていましたが、その中には新しい時代の風潮にあわせて、デコンストラクション様式や、ポストモダン様式のような奇抜なデザインも登場しました。

コンテンポラリー様式

板張りとスチールの組み合わせで外観を構築。伝統に縛られず自由な発想でデザインされている。

リバイバル様式 ヨーロッパの古い時代の伝統的建築様式を、間取りの内容や敷地の規模や方位に合わせて現代的にアレンジして採用した住宅がアメリカでは建てられています。その住宅はリバイバル様式、そしてピリオドハウスとも呼ばれています。古の建築様式のデザインとは多少異なるところはありますが、各々の装飾的な表現の特徴はそのままになっていますので区別を付けることはできます。

子供の頃に見た外国のドラマや立派なお屋敷に出てくる暖炉に、いつかは自分も暖炉のある家に住みたいと憧れていた方も多いはず。そんなファイヤープレイスは人気のアイテムの一つ。写真のファイヤープレイスはディティールが美しいライムストーン製。

 ハウススタイル(様式)はその様式としての適当な大きさ、プロポーション、仕様資材、ディティールでデザインされます。イングリッシュコテージやニューイングランドファームハウス等のピリオドハウスのモデルになった様式は、シンプルなデザインで農村での生活の良さが表現されています。それらはピリオドハウスとして郊外の新しい住宅地に建てられ、インテリアデザインや間取りには、現在の近代的なアイデアが採用されています。またシングル様式やプレイリー様式のピリオド様式には、その土地の材料を使うことや自然との協調といったような、ランドスケープを重要視することが共通しています。住宅の前と後にも庭が設置されたピリオドハウスは正面の庭を格調高くし、裏には日常利用の為にと使い分けられているのが特徴です。リビングルームの屋外への延長としてのポーチやテラス、パティオはこの様式では見る事ができません。

自由なデザインのビクトリアン様式

 クラシック住宅の美しさは、アメリカ人の憧れです。そこからは、歴史を物語るセピア色の写真のようにノスタルジックな想いが伝わってきます。そして今でも人々に慕われ続けています。その中の様式にビクトリアンスタイルというものがあります。豪華で大規模なデザインの中にも精巧な装飾が施されて、非対称な外観で自由にデザインされており、クイーンアン、スティック、シングル様式といったものがあります。


 屋根が架けられたポーチやドーマーウインドーを用いたり、木工製品を使用したデザインはアメリカ南部の人たちにとって、環境や風景、日常生活に適していることなどの理由で広まって行きました。建築技術が進んできたことや経済状況が回復した中で、複雑な形状やディティールの住宅を建てる人が増えてきました。第二帝政、イタリアネイト、クイーンアンといった様式のデザインの影響を受けた、南部の住宅はビクトリアンフォーク様式として確立しました。そのデザインは、屋根付きのポーチが玄関前に広がり、変化に富んだ屋根がリズムを与え建物の表情を生き生きとさせています。


ビクトリアン様式

ヨーロッパ各地の建築様式を取り入れて作られた外観は、豪華な装飾が特徴となっている。

アメリカの経済的な平屋建て小住宅

 小住宅に多いデザインとしてクラフツマン様式やバンガロウ形式、ケープコッド様式が挙げられます。これらは初めて住宅を購入するスターター(一次取得者)向けの住宅として長い人気が保たれています。この住宅は寝室の数を1あるいは2部屋とし、その後、家族の成長による発達段階(ライフステージ)や家族構成に合わせて、外観や居室空間を変化させてきた歴史があります。その基本となるのが平屋建てです。


 平屋建ては外観上、比較的安定感があるだけでなく、どのような世帯でも経済面で無理がなく、しかも適応性と順応性の高い住宅として好まれてきました。平屋建ての住宅は、峡小の敷地に1階だけという簡素さから、建設が容易で比較的安価にできます。経済的負担の少ない住宅としてのデザインは、複数の小窓や正面玄関を中央に配するシンメトリースタイルが多いですが、特に平屋という理由だけで、質素さを求める必要はありません。質素になりがちな正面外観にベイウインドウを配したり、切妻を重複させたり、少ない間取りながらも快適な空間デザインに工夫を凝らすことができます。それが即、コスト面に影響があるとして敬遠されがちですが、便利さや魅力、生活へのゆとりのための創造と捉える事も必要です。


アメリカの経済的な平屋建て小住宅01

サンフランシスコの住宅ストックは19世紀から1920年代に建てられたものがほとんどだが、その中にもクラフツマン様式の住居が見られる。


アフォーダブル・ワンストーリーハウス

 アメリカのワン・ストーリーハウス(平屋建て住宅)は、安定感があって、幅広い世帯に適しているので、古くから多くの人達に好まれているデザインです。ワン・ストーリーハウスのデザインはシンプルで、一番安価にできる単純な長方形が多く用いられています。その典型的なものにケープコッド様式と呼ばれるものがあります。平面プランがシンプルなので、そのプランはバラエティーに富んだ変更が可能です。

 平屋で一方向のラインに建てていくので、建築資材のムダが少ないだけでなく、建築しやすいという利点がある事も多く用いられてきた理由のひとつです。ただし、シンプルで合理的な建物ですが、あまり大きなものは適切ではないと言えます。幅が30メートルもあると大きすぎて、その分だけ価格も高くなります。20メートル幅のL字型住宅や15メートル幅のU字型住宅は、30メートル幅の住宅に比べて小さい分建築コストが少なくて済み、同じサイズの正方形と長方形では壁から壁への長さが違うので、暖房や冷房のエネルギー消費量にも影響があります。

アフォーダブル・ワンストーリーハウス01

近年日本でもその良さが見直されている平屋建て住宅。一般的に割高になると思われがちだが、階段やその為の廊下が必要ない分、効率的なプランを組む事ができる。


クラフツマン住宅

 クラフツマンスタイルの住宅は、他の建築様式のように材料の既成概念にとらわれることがありません。異なった素材を外装の仕上げに使い、お互いを引き立たせることによって、低くシンプルなエクステリア(外観)をより重厚感のあるプロポーションにします。それでは、クラフツマン住宅のデザインの一例をご紹介します。

 まずはエクステリアデザインですが外壁の下部や煙突には煉瓦や自然石を用い重厚感を出しています。外壁の上部はハーフティンバー(柱や梁などの構造材が外部に出るデザインのもの)にして、その間にプラスター(漆喰)が塗られています。また、木製シングルやサイディングなどが使われているものもあります。ファサード(玄関外部)の柱は短く、煉瓦や自然石で仕上げられた高くて太い台の上に置かれます。窓はケースメント(タテ開き窓)やダブルハング(上げ下げ窓)が使われ、上部にはグリル(格子)が付き、下部には眺めを良くするためかグリルが付いていません。

クラフツマン住宅01

プラスターではなくサイディングを使って仕上げられたクラフツマンスタイルの住宅。平屋でどっしりとしたデザインが人気。

伝統様式の中の新しいデザイン

 クラシックという言葉自体は美しさの基準となる言葉で、洗練された幾何学的調和で構成され、恒久的な美しさを持っているという意味があります。建築様式にとってクラシックは、遺産であり継承する価値がある文化として理解され、採用されてきました。今日においても、クラシックは計り知れない価値ある遺産であることは言うまでもなく、単純な要素で構成されているデザインほど、長く受け継がれていくものであります。

 例えば伝統様式の中に採用されているモンティセロのドーリス式の柱やペディメントのあるポルティコは、今日の住宅に用いられても不自然さはなく、時間の流れを感じさせないくらい自然です。本格的で新しいスタイル(様式)の住宅を創造するには、建築の歴史を再度解釈し直して、形式的で洗練されながらも親しみのある住みよい住宅としてデザインするとともに、その住宅が資産として受け継がれていくように心掛けたいものです。

 ファームスタイルの住宅のキッチンをダイニングルームとリビングルームの間に設たり、アーチ上の要石と隅石を用いる様式には、タイル張りのホワイエとヨーロッパ調のデザインがよく似合います。本物のクラシックとは、過去の優れたデザインを保ちつつ、新たに新鮮な思調や流行のデザインに対して、決して色褪せることなく、賞賛に値する物として創造し付加していくことです。

伝統様式の中の新しいデザイン01

アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンの邸宅であるモンティセロ。建物のデザインの原型は、パラディオ式建築の伝統的様式に基づいたもので、ドーリス式のポーチ柱が6本使われています。また、その柱の上の三角形の部分が"ペディメント"と呼ばれる部分。"ポルティコ"とは回廊とか柱廊を意味し、イタリアの修道院などによく見られる屋根のある歩道(アーケード)だと思っていただけば良いでしょう。

均整のとれた住宅デザイン

 プロポーションは視覚内で直感的に認知されるものです。人間の外見、車、住宅等の外観を見たまま直感的にその印象を捉えることができます。均整のとれた住宅とは、屋根、壁、窓等の部位が、誰もが納得する比率で設計されています。プロポーションの美しい住宅の建設は、その時代の洗練された優雅な文化を後世に残し伝えるためにも、効率的な方法と言えるのではないでしょうか。

均整のとれた住宅デザイン01

このフェデラル様式のファームハウスは、NYのゴセンとキャンベルホールの間に建っている。今でもリモデリングが施され、大切に住み継がれている。


スモールハウス

スモールハウス01アメリカの比較的小規模な住宅は、大きめの部屋を2〜3部屋設けるか、小さな部屋を多く設けるかの選択が必要です。もちろん、6人から10人が一緒に食事できるテーブルが置ける広いダイニングのあるような大きな住宅は魅力的でありますが、実際には毎日家族が寛ぐことができるファミリールームと書斎を設けることのほうがより重要なのです。

また、外で泥だらけになって遊んで帰ってきた子供の靴や服を入れたり、散歩から帰った犬の足や体を洗うことができるユーティリィティーがあるほうが現実的です。小さなサイズで建てられる住宅を大きい住宅と同じ様式で建てる場合、窓、ドア、その他の特徴ある部分をバランスを考えて適切なサイズに縮小してデザインされるべきです。

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