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500年木造住宅(後編)

 都市は、そこに住む人々の暮らしの歴史の積み重ねとして育てられます。住宅を選ぶ際の選択肢の中で[ロケーション]が重要視される理由は、多くの人たちが[ロケーション]から得られる満足感に価値を置いているからです。人々は住宅を購入して生活の拠点を構えますが、そこで求めるものは、その都市から得られる文明と文化の積み重ねで、住宅の内部と外部に関わる生活環境の全てです。


 イギリスの第二の工業都市として栄えたビートルズでも有名な都市リバプールは、町全体の衰退化が進んでいます。しかしリバプール郊外の、石鹸王ウイリアム・レーバーによって19世紀末に建設された工業町ポート・サンライトは、現在でも高い需要に支えられて、投資対象とされるほど資産価値が上昇する住宅地として維持されています。それはポート・サンライトというガーデンビレッジが、豊かな生活環境を保全し続ける都市経営システムを持っているからです。


 資産価値を守ることができる都市経営がされている土地に、人々が住宅を購入していることも[ロケーション]を重要視していることの証明となるでしょう。ポート・サンライトに建てられている住宅と同じ程度の品質の住宅は、リバプール市内にも無数建てられていましたが、その多くは衰退していきました。それは住宅単体では、そこに住む人たちの住生活要求が満たされなかったからです。人々が住宅地に求める生活要求は3つあります。


ポート・サンライトの住居

ポート・サンライトの住居。当初建てられた900戸にはサンライト石鹸会社の従業員とその家族だけが住んでいたが、今ではその町並みの素晴らしさが大変な価値を生み、理想の住環境がある高級な住宅街として約三分の一が企業外の人間で構成されている。

 1番目には、住宅と都市のデザインです。その住宅を含む街並み景観全体が調和し[我が町]と感じる、主体性の持てるデザインでつくられていることです。その街並みが集められたものが[我が町]と感じることができる街並み景観をつくり、それを集めたものが[我が都市]という帰属意識がもてる都市をつくることになります。


 2番目は、生活を支えるための住宅都市の機能です。それは子供の教育、家族の医療・保険、職業地への交通手段、日常生活の利便性、スポーツ、レクリエーション、娯楽などです。このような生活を支える都市機能は、そこに生活する人たちの受益者負担で管理・維持されています。このように施設の維持と居住者の社会的属性は切り離すことのできない関係にあります。


 3番目としてここ最近、セキュリティや環境保全の問題が重要視されるようになってきました。住宅地を公害や交通災害から守ると同時に、犯罪者からも守ることが求められています。ガードマンや警報システムなどの物理的な支援システムだけでは守られないことは、既に検証済みです。居住者のつくる絆が、最も有効であることが様々な検証結果から明らかになっています。


 これら3つのことが実現できている住宅地は、常に憧れの住宅地として高い需要があり続けています。その逆に、それらの満足条件が認められなくなった住宅は粗大ゴミです。粗大ゴミにならずに、高い需要に支えられる条件を兼ね備える事が、200年住宅を支える基本です。


ポートサンライトの街並み

ポートサンライトは単にハーモニカ型に住戸が並ぶ団地ではなく、堂々たるボザール風の建物である美術館をはじめとして、図書館、病院、教会、学校などが内包されており、美術館の前から続く噴水のある公園は都市の一角を思わせるほどに立派です。


投稿日 : 2008/11/ 8

 
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