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500年木造住宅

 福田元首相が自民党の政務調査会住宅土地調査会長時代に「200年住宅」を提起したのはご存知の方も多いと思います。まだ現実のものとはなっていませんが、実現に向けて歩き出しています。そんな中、「500年住宅」なんていうとそんなものはあり得ないと笑われるかも知れませんが、それは日本の中に限った話でありまして、世界に目を向けて見ると珍しくない事で、200年住宅は欧米では普通にあります。「高温多湿で昔からの木造住宅国の日本ではあり得ない」と否定する人達がいるだろうと思いますが、欧米では、その国の人たちが存続させて半永久的に使い続けている例は実際に数多くあります。


 北ドイツやノルマンディー、ブリティン島などの歴史ある町には、500年以上守り育てて使われている木造住宅の街並みの例をいくつも見ることができます。例えば、日本でも古い街並みとして知られてきた、英国の劇作家、詩人であるシェイクスピアの生誕地、エイヴォン川のほとりにつくられたストラッドフォードという町があります。そこでは、シェイクスピアが活躍していた頃、劇場、教会、学校がいくつもあり、町全体はハーフティンバーやブラックアンドホワイトと呼ばれるオーク材でつくられた木造の建物が建てられ、今でも、当時栄えていた頃の住宅や学校、商業建築物で多くの人達は生活しています。


 これら500年以上使われ続けられてきた木造建築物は建てられた当時、この地方では優れた代表的な建築物で、時代を超えた現在でも憧れの建築物となっています。それらは時代が経ち、進歩していく中での生活の変化に合わせて、リモデリングを繰り返しながら人々に使われてきました。


シェイクスピアの生家

ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピアの生家。シェイクスピアが誕生したとされている部屋もあり、当時の毛織のカーテン、ベッドなどが忠実に再現されており見学も可能。

 そのストラッドフォード・アポン・エイヴォンに現在ある木造住宅の中で最も親しまれているのが、シェイクスピアの妻アン・ハサウェイの生家です。その建物は茅葺屋根にハーフティンバーでつくられ、外観も内部の空間も博物館的に当時の生活を知ることができるように、建設当時の状態を再現したまま保存されています。この建物の内部を見た人達は、この住宅での現在の生活は、とても無理だと思ってしまいます。しかし、この町は建物の外観によって昔の懐かしい街並みを残し、その建物は使い続けられています。機能、性能、デザインを現在住む自分達の生活に合うように、リモデリングを繰り返しながら、その建築物を自分に好きなデザインと感じて生活しているからなのです。


 同じように当時建てられた住宅は、ストラッドフォード・アポン・エイヴォンだけでなくブリティン島全域にありましたが、焼失したり、取り壊されたり、廃墟になってしまったものも多くあります。環境が改善された住宅地では、時代に合った生活環境を得ることができますが、環境の衰退する住宅地に建つ住宅は、その住宅によって得られるものを失い、放棄されてしまいます。


 欧米では、「住宅を選ぶ中で一番に優先する条件は?」と尋ねると「ロケーション」という返事が返ってきます。しかし、日本は違います。第二次世界大戦後、GNP万能のスラップ&ビルドの考えが半世紀余りも続けられてきた為です。[都市を育てる]のではなく[使い捨てにする]考えからは、その土地に根を張る文化は育たないです。


アンハサウェイのコテージ

シェイクスピアの妻アン・ハサウェイが結婚するまで住んでいたとされるコテージ。18世紀後半になると観光客や著名な作家達も訪れるようになり、家の名前も「アン・ハサウェイのコテージ」となった。

投稿日 : 2008/09/ 4

 
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