均整のとれた住宅デザイン
プロポーションは視覚内で直感的に認知されるものです。人間の外見、車、住宅等の外観を見たまま直感的にその印象を捉えることができます。均整のとれた住宅とは、屋根、壁、窓等の部位が、誰もが納得する比率で設計されています。プロポーションの美しい住宅の建設は、その時代の洗練された優雅な文化を後世に残し伝えるためにも、効率的な方法と言えるのではないでしょうか。

このフェデラル様式のファームハウスは、NYのゴセンとキャンベルホールの間に建っている。今でもリモデリングが施され、大切に住み継がれている。
アメリカの植民地時代のビルダーには、十分な資金や材料が整っていないという条件の中、質素な中にも見栄えのよい均整のとれた住宅の建設が求められました。その限られた条件の中で、最高の仕事をすることが要求され、それが19世紀初頭の農民の間にまで伝わり、ファームハウス様式として建てられました。トラディショナルデザインの概念は、その様式と予算にこだわらず、均整がとれるよう正しく計算されたデザインを住宅に反映させることであります。たとえ建設費の予算が少額でも、プロポーションのよい美しいデザイン設計が出来るという事は、過ぎし昔のビルダーから学ぶべき教訓です。
正しく均整のとれた住宅をデザインするということは、壁と屋根の接する線、軒桁と破風、ドアと窓、さらには住宅の様々な部位の配置関係に至るまで心地よい造形を創り出すことでもあります。正しい比率の下で設計された住宅は、住宅単位の美しさを創造するだけでなく、同時に近隣の住宅とのデザインバランスに配慮して設計されなければなりません。グリークリバイバル、ジョージアン、ビクトリアン、クイーンアン様式が混在して建てらている古くからのトラディショナル・ネイバーフッドが、現代でもなお存続している現れがそこにあります。

住宅が集まり街並を形成しますが、その街並にもデザインが必要とされています。
投稿日 : 2008/01/14
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